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ルイ・ヴィトン ~数多くのエピソードに彩られた160年の歴史~

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言わずと知れた世界的なファッションブランドであり160年の歴史を持つフランスを代表する老舗メゾン。
伝統を重んじながらも常に新しい価値観を創造して世に送り出しているルイ・ヴィトンの魅力を、ブランドの基盤となった背景を振り返りながら探っていこう。

1821年、フランスの小さな村で12人兄弟の真ん中として粉屋の家に生まれたルイ・ヴィトンだが、養母との折り合いが悪く14歳の時に家を飛び出しパリを目指す。
この一人旅が後に世界に認められる旅行鞄誕生のきっかけとなる。
パリの荷造り用木箱製造店で見習いとなり約20年間、職人として修行を積み腕に磨きを掛ける。
そして1854年、33歳の時にオペラ座に近いカプシーヌ通り4番地に世界初の旅行鞄専門のアトリエ「ルイ・ヴィトン」を開店し独立を果たす。
家出の時の旅の経験からヒントを得て作られた堅牢なトランクは瞬く間に旅行者に評判となった。

折しも時代は馬車から鉄道へと移行中で、そんな輸送機関の発達に注目したルイ・ヴィトンはニーズに合った旅行スタイルを提案するべく、従来の蓋の丸いトランクから積み上げやすい平らな蓋を持つトランクを考案。
さらに革よりも軽い防水加工を施したグレーの無地コットン素材「グリ・トリアノン・キャンバス」を使用して作った旅行用トランクが評判を呼び、ナポレオン3世の皇妃ユージェニーが旅行用衣装ケースを発注したことで一気に名声が高まり、貴族達の間でも支持を得る。
1867年のパリ万国博覧会では出店したトランクケースが銅メダルを受賞、1875年には最初の旅行用衣装タンスと言われるワードローブトランクを発表するなど、ルイ・ヴィトンの職人としての腕前が世界の注目を集め、第一人者としての確固たる地位を築いたと言えよう。

1880年に息子のジョルジュ・ヴィトンが2代目を引き継ぐ。
世界進出を果たすとともに初めての商標登録「ダミエ・キャンバス」を発表し大成功を収める。
しかし、人気商品ゆえにコピー品や模倣品が大量に出回ることに。その対策として世界で最初にモノグラム柄を採用。初代のイニシャルであるLとVの文字、星と花をモチーフにした幾何学模様「モノグラム・キャンバス」を発表。
この模様は当時流行していたジャポニズムの影響下にあったヨーロッパで、ジョルジュが日本の家紋などからインスピレーションを受けて誕生したと言われている。
今日ではブランドを代表するラインであり誰もが知っているデザイン。
ルイとジョルジュの親子2代に渡って築き上げた堅実な仕事と確かな品質、物作りにこだわる職人気質こそがブランドとしての土台を作っており、その精神は現在も守られている。

その後も魅力的なラインを続々と発表。
1985年に麦の穂をイメージした牛革に型押し加工したエピ、1993年には森林をイメージした深いグリーンのタイガなどだが、1997年にニューヨークのデザイナーであるマーク・ジェイコブスを起用してアパレル分野に進出したことによって更なる成長を遂げることになる。
1998年にダミエを定番商品として復活させるとともにエナメル加工を施したヴェルニを発表。
2000年にマイクロモノグラム、2001年にグラフィティ、2002年にコント・ドゥ・フェ、2003年にはマルチカラーとスハリを登場させるなど快進撃は止まることを知らない。
これまでのルイ・ヴィトンには決して無かったエナメルやデニムといった素材の選択、伝統を打ち消すようなミロワールやグラフィティ、村上隆や草間彌生といったアーティストとのコラボレーションなど、伝統に斬新さをミックスした新しいデザインで「ルイ・ヴィトン」を絶対王者に仕立てると共にブランド業界に新風を送り込んでいる。
しかし、マーク・ジェイコブスは2014年春夏コレクションを最後に退任。
元バレンシアガのニコラ・ジェスキエールがアーティスティック・ディレクターを引き継いでいる。