ATFコラム

ホーム > > ヴァシュロンコンスタンタン

ヴァシュロンコンスタンタン

ATF_20191129_01.jpg

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。

 連載第13回目の今回は、ヴァシュロンコンスタンタンについてお話させていただきたいと思います。

 

 1755年創業のヴァシュロンコンスタンタンは、「雲上時計」という要素だけでなく、「世界最古」という強いキャラクターを持っているため、非常に強いブランド力があるといえます。

 しかしながら、そういった強い要素とは逆に、ヴァシュロンコンスタンタンの"モデル名"については、あまり強いモノがあるとはいえない様子。

 その「強さ」とは何なのかというと、インパクトや知名度だといえるのですが、ヴァシュロンコンスタンタンで、知名度が高いモデルはあまり見かけません。

 もちろん、オーバーシーズという存在がありますが、ライバルであるアクアノートやノーチラスに対して、強い存在感を示しているとは、今のところいえないかと思います。

 雲上ブランドのスポーツモデルの中で、中古相場で最も高いのは、もちろんノーチラスですが、ロイヤルオークも負けていないといえます。

 むしろ、その元祖がロイヤルオークであるわけですから、存在感が弱いわけがありません。

 オーバーシーズは1996年のデビューですが、これは1970年代にデビューしたロイヤルオークやノーチラスに対して、歴史が浅いといえます。

 もちろん、ヴァシュロンコンスタンタンも70年代の段階から、222を投入していますが、オーバーシーズに至るまで何度かシリーズが変更されています。

 ですから、ヴァシュロンコンスタンタンの中で最も知名度が高いといえるオーバーシーズでも、他のブランドと比べると、そのキャラクターは強いとは言えません。

 ただ、ヴァシュロンコンスタンタンは、ブランド自体は「強い」といえるため、腕時計ファンから無視されているわけではないと感じます。

 私の友人でも、「ヴァシュロンコンスタンタンがほしい」と言う人は珍しくありません。

 しかし、「何が欲しいの?」と質問したときに、モデル名を答えられる人がいないのです。

 そういったことから、ヴァシュロンコンスタンタンは、モデル名、リファレンスまでを指定して指名買いされるモデルが、とても少ないのだと思います。

 パテックフィリップやオーデマピゲの場合、「ノーチラスの5711/1A-010が欲しい」とか、「ロイヤルオークのエクストラシンをいつか手に入れたい」などといった指名買い需要があるわけで、そういった有名リファレンスが存在することによって、中古市場でも高い評価をされるという効果を生み出します。

 それに対して、ヴァシュロンコンスタンタンには有名リファレンスがあまり多くないため、中古市場で強さを発揮できないのでしょう。

 

 さて、ここからは、いち腕時計ファンとして、「ヴァシュロンコンスタンタンを選択する」といった思考を考えたいと思うのですが、なぜそういったことを述べるかというと、実は今、私はヴァシュロンコンスタンタンが欲しいと思っているからです。

 現在、私の手元には、パテックフィリップと、オーデマピゲがあるのですが、そのコレクションの中にヴァシュロンコンスタンタンを加えたら「楽しいだろう」と考えています。

 3大時計を揃えるというのは時計ファンとしては、よくある思考だと思いますが、まさに私もそれと同じ思考です。

 ここで重要なのは、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンの中で、私がヴァシュロンコンスタンタンを最も後回しにしたという点。

 私は、パテックやオーデマピゲを買う段階から、今狙っているヴァシュロンに興味があったのですが、優先順位的には後という判断をしています。

 なぜ、優先順位を後にしたかというと、あまり相場が変わらず、いつでも売られていると感じたから。つまり、購入難易度が高くないと思ったのです。

 もしも「興味があるけれど、後回し」と考えているユーザーが私の他にも多々いるならば、そういったユーザーに向けて、効果的なアピールを実現できるならば、ヴァシュロン購入の優先順位が高くなるのかもしれません。

ATF_20191129_02.jpgATF_20191129_03.jpg